第六十番
横峰寺(よこみねじ)
おん あびらうんけん ばざら だとばん
10数年前までは八十八ヶ所中一番の難所で、片道2時間あまりかけて山を越えて参拝していました。現在は別ルートで車が登れるようになり、片道15分ほどで参拝できますが、冬場は(1月・2月)積雪・凍結のため参拝が不能となります。

第五十九番
国分寺(国分寺)
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
何度も戦禍に巻き込まれて消失し、長く小庵だけの寺でしたが、現在は、1700年終盤に建築されたなだらかな勾配を持つ大屋根が印象的な本堂となっています。

第五十八番
仙遊寺(せんゆうじ)
おん ばざら たらま きりく
山門より50段ほど石段を登った参道沿いに弘法大師が錫杖(しゃくじょう)で地面を突いて湧き出たといわれる「大師の加持水(だいしのかじすい)」の井戸があります。霊水として多くの人々の病気を救ったとされています。
第五十七番
栄福寺(えいふくじ)
おん あみりた ていせい から うん
弘法大師が四国巡錫中に当地に立ち寄ったとき海難事故の多発することを聞き、大師はその厄災を取り払おうと護摩をたいて安全を祈願したことが、このお寺の始まりと伝えられています。

第五十六番
泰山寺(たいさんじ)
おん かかかび さんまえい そわか
泰山寺で売られている千枚通ご符は、真言を唱えながら水と一緒に飲むと歯痛に効きまたそれ以外の願い事も叶うといわれています。

第五十五番
南光坊(なんこうぼう)
なむ だいつう ちしょうぶつ
八十八ヶ所中、唯一、お寺の名前に「坊」がつくお寺です。今治市沖に浮かぶ大三島の大山祇明神が、海を渡らなくてもいいようにこの地に別宮を建てました。そのときに一緒に移ってきた別当寺八坊の一つが、この寺の始まりと言われています。

第五十四番
延命寺(えんめいじ)
のうまく さんまんだ ばざらだん せんだ
まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん
この寺は明治以前までは、53番と同じ円明寺であったため、郵便物など混乱を招いたことから、それまでの俗称であった延命寺に変更されました。
第五十三番
円明寺(えんみょうじ)
おん あみりた ていせい から うん
本堂内にある4メートルあまりの龍の彫り物は左甚五郎の作と伝えられており、実に躍動的に表現されています。

第五十二番
太山寺(たいさんじ)
おん まか きゃろにきゃ そわか
重厚な本堂は鎌倉時代の建立で国宝に指定されています。

第五十一番
石手寺(いしてじ)
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
衛門三郎(えもんさぶろう)が12番焼山寺山中で息を引き取る前に弘法大師より授けられた衛門三郎(えもんざぶろう)と書かれていた小石があり、後年当地の豪族河野家に誕生した男の子が握って生まれてきたそうです。今もこの石手寺の大講堂に納められているので必見です。

第五十番
繁多寺(はんたじ)
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
民衆とともに踊り舞った、時宗の開祖、一遍上人、この地の豪族河野家の出身であり、全国各地で布教した後地元に戻り、修行した記録が残っています。
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